Takenoff Labs

Notes では、一応オブジェクト指向の機能も備わっておりますが、C++、Java はもとより、最近のLL言語と比べても、機能が劣ることは否めません（ＴＴ

それだけならまだしも、最も困るのが不具合。他の言語では考えられないようなエラーが発生します（涙

たとえば、スクリプトライブラリを作成し、以下のようなクラスを定義します。（テスト用なので、メンバ変数 a は意味のないものになっています。）

Public Class CTest
	Private a As String
	Private b As String
	
	Public Sub New(Byval s As String)
		b = s
	End Sub
	Public Sub Test()
		Msgbox b
	End Sub
End Class

このスクリプトライブラリを Use してエージェントを作成し、以下のように使用してみます。

Sub Initialize
	Dim t As New CTest("Test")
	Call t.Test()
End Sub

エージェントを実行すると、うまく動きます。

ではスクリプトライブラリ側のみ、メンバ変数を1つ追加してみましょう。

Public Class CTest
	Private a As String
	Private b As String
	Private c As String
	
	Public Sub New(Byval s As String)
		b = s
	End Sub
	Public Sub Test()
		Msgbox b
	End Sub
End Class

エージェント側に変更を加えずに実行してみると……はい、エラーが出ました（ＴＴ

T004 外部の名前の型が一致しません。 CTEST

メンバ変数1個追加しただけやんけ(- -メ　これでエラーが出るって……。（追加した変数の型によってはエラーにならない場合もあるみたいですが……。）

ちなみに、メンバ変数 a を削除しても同じ結果となります。構造体（ユーザー定義型）の場合でも同じです。（まぁ構造体はクラスみたいなもんだからかな。）

これって、部品的なものを作るときに、とっても困ります。機能拡張でメンバ変数を追加したい場合もありますから。

この厄介な現象を回避するには、以下のようにしてください。

Public Class CTest
	Private a As String
	Private x List As String
	
	Public Sub New(Byval s As String)
		x("b") = s
	End Sub
	Public Sub Test()
		Msgbox x("b")
	End Sub
End Class

どうもメンバ変数の個数のほうが重要みたいで、既存のメンバ変数の型や名前を変える分にはエラーにならないみたいです。なんじゃそりゃ。

で、これを利用してリスト変数（他の言語で言うところの連想配列（ハッシュ）ね）にするところがミソで、「x("c")」のようにすれば、擬似的にメンバ変数を増やすことができます。

まぁこの方法は、多少コードが汚くなってしまいますから、最終手段ということで。部品的なクラスを設計するなら、最初に予備変数を作っておいたほうがよいかもしれません。

それにしても、メンバ変数の追加・削除だけでエラーになるとは……Notes 恐るべし（涙

• 検証バージョン: R6.5.2

(No Ratings Yet)

読み込み中...

トラックバックURL :