[名曲紹介] アルカン: 3つの悲愴的な様式による3曲 Op.15 から 風(Le vent)
シャルル=ヴァランタン・アルカンは、クラシックをやっている人とそうでない人とで知名度が極端に異なる作曲家の代表格かもしれません。存命中はショパン・リスト・シューマン・ブラームスらと並び賞賛されていたほどの重要な作曲家でありながら、今日ではまだまだクラシック愛好家にしか知られていないように思います。
知名度が低い理由は、キャッチーなフレーズの曲が少ないためかもしれません。技巧的にはロマン派でありながら、メロディは古典派を引きずったような曲が結構多いです。また、ある曲ではなんとトリプルシャープが楽譜中に出てくるなど、技巧的に非常に難しい曲が多く、演奏するピアニストが少ないのも一因かもしれません。
しかしながら、今回紹介する『3つの悲愴的な様式による3曲 Op.15』の第2番「風(Le vent)」のように、とても美しく、一般受けするような曲もあります。ショパンのように美しく、リストのような超絶技巧を併せ持つこの曲を、どうかたっぷりと堪能してください。
試聴
楽譜
IMSLP からダウンロードできます。
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