[名曲紹介] 横山幸雄: 祈りのバラード
辻井伸行さんが見事ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝されたのは記憶に新しいところ(とはいえ、もう1ヶ月前か(^^; )。NAXOS ではコンクールのライブ録音をほぼ全て配信しているので(※)、わたしも全曲聴いてみましたが、全盲であそこまで素晴らしい演奏ができるなんて、すごすぎます。演奏後の地鳴りのような拍手と歓声が、まるで映画でも観ているみたいでした。
(※残念ながら協奏曲は配信していません。リンクはこちらです。→ [予選] [セミファイナル] [ファイナル])
実は辻井さんの優勝で、当ブログにもちょっとした影響がありまして。検索クエリの50%が「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 試聴」で占められるという異常事態になりました(^^; ラフマニノフといえども、まだまだショパン並みの知名度には遠いということでしょうか。これを機にラフマニノフがもっともっと知られるといいですね。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回はちょっと趣向を変えて、辻井さんの師匠である横山幸雄さんの作品を紹介したいと思います。
横山幸雄さんといえば、ショパンコンクールで第3位になったすごい人。ショパンコンクール第3位というのは、スポーツに喩えればオリンピックで銀メダル(この年は1位が出なかったので)を獲得したようなものでしょうか。5年に1度しか開催されず、絶対評価ということを考えると、もっとすごいかもしれません。(それも体調が絶不調だったらしいから、本来の実力なら優勝してたかも。)
横山さんは、ご自身で作曲もなさっています。最近は分業化が進んで、作曲家は作曲するだけ、ピアニストはピアノを弾くだけ、という感じになってきてますが、そんな中で横山さんは作曲も行う数少ない本格派です。今回は、横山さんの珠玉の作品の中から、旋律がとても美しい名曲『祈りのバラード』を紹介したいと思います。
試聴
Sony Music のサイトで最初の30秒のみ試聴できます。
楽譜
ぷりんと楽譜からダウンロードできます(有料。2009/07/14 現在で 420 円です。)
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